阿佐ヶ谷住宅
2009年 02月 15日
阿佐ヶ谷住宅を見てきました。前川國男さんの住宅も当時の傾向なのかブロックを多用した構法でした。
建築家の能力とはなにか?というテーマは学生時代から悩んだことです。明快な回答はありませんが、私個人の仮説としては
建設する閉じた空間の構成を決定する者
です。従って、この阿佐ヶ谷住宅では、その住戸を構成した配置計画(SitePlan)がたいへん優れていると思いますが、建築家の職能を超えた、地区計画の計画能力がめだっているように思います。
「阿佐ヶ谷」の地名のとおり、JR阿佐ヶ谷駅、東京メトロ南阿佐ヶ谷駅からなだらかに下った場所に位置するこの「阿佐ヶ谷住宅」はその地区配置計画がなんといっても突出しているように思いました。残念ながら開発予定時期を直前に迎え、ほとんどの住戸は閉鎖されごく少数に住んでいる方がいるようでしたが、住戸間をつなげる外部空間の構成、隣棟間隔、道路計画などなどすべてが検討を重ねて配置されていることがよくわかります。
それに比べると、府中の日鋼団地は対極です。仕事場からは見下ろせるので断言できます。その配置計画のなんとずさんなこと!なんの検討もされず、あたかも1/1,000レベルで机上の検討しかしていないことは明確な事実でしょう。これが戦後住宅供給を推進した旧住宅公団の仕事としたら、あまりの相違に驚きます。
建築家の能力とはなにか?というテーマは学生時代から悩んだことです。明快な回答はありませんが、私個人の仮説としては
建設する閉じた空間の構成を決定する者
です。従って、この阿佐ヶ谷住宅では、その住戸を構成した配置計画(SitePlan)がたいへん優れていると思いますが、建築家の職能を超えた、地区計画の計画能力がめだっているように思います。
「阿佐ヶ谷」の地名のとおり、JR阿佐ヶ谷駅、東京メトロ南阿佐ヶ谷駅からなだらかに下った場所に位置するこの「阿佐ヶ谷住宅」はその地区配置計画がなんといっても突出しているように思いました。残念ながら開発予定時期を直前に迎え、ほとんどの住戸は閉鎖されごく少数に住んでいる方がいるようでしたが、住戸間をつなげる外部空間の構成、隣棟間隔、道路計画などなどすべてが検討を重ねて配置されていることがよくわかります。
それに比べると、府中の日鋼団地は対極です。仕事場からは見下ろせるので断言できます。その配置計画のなんとずさんなこと!なんの検討もされず、あたかも1/1,000レベルで机上の検討しかしていないことは明確な事実でしょう。これが戦後住宅供給を推進した旧住宅公団の仕事としたら、あまりの相違に驚きます。
by gentas
| 2009-02-15 00:37
| Urban Design