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Thomas,Wohin Farhen Sie,denn?気力・体力は減少気味,睡眠時間は長くしないと持たないです。人生は「誤解と錯覚」ですがやりたいことはやっておかないと!


by gentas
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Mさんの生活

傍から見て逆に思われているようですが、私は結構回りの方々の言葉や行動に影響されやすいと思っています。実際激しい抵抗や反論を繰り返しても、素晴らしく優秀な仲間に支えられてきたと思い、そろそろお返しをしようと画策しているのですが、なかなかできないだけなのです

最近H省のCIO補佐官になったMさんとは、某社で上司部下の関係でありことごとく対立していたように思います。しかし社会人として最も影響を受けた方です。正直に今思い起こせば、圧倒される能力・考え方の相互のギャップに驚き対立したいと身を構えていたような気さえします。簡単にいえば、論理構築力・行動力・人間として魅力。。何をとっても周囲を圧倒していたような気がします。結局彼はシンクタンクからN銀行に引き抜かれ、コンサル会社幹部に移り、今は大学教授と兼任してCIOとなっています。その前任者の方は実は彼の以前の上司だったというのは一部の人しか知らないでしょうが、実力でかちえたポストであることは間違いありません。

さて、そのような「直球勝負」の方もいますが、最近繰り返し気になるのは某所で知りあうことになったM女史のことです。昼は普通にそつなくOLをされているようですが、実体は芸術家だということです。「そうか、そういう考え・行動が正しいようなあ」と感服しました。よく考えてみると、某外郭団体のトップに天下ったNさんという方がいて、実に精力的に本を書いたり、ご専門についての活動をされています。ご一緒に飲む機会に著書についてコメントをしたときに、これまた実に楽しそうにコメントについて喜んでいましたが、最初は「やっぱり他人の褌(つまり他人に書かせたりしても自分の名前がでること)でも使うなんて卑しいなあ」と思っていました。しかし、Mさんの行動の視点から考えると、本人は、とにかくこういうことがやりたい、それができたからうれしい、という純粋な気持ちなのだろうなあ、と同意します。

かつて阿佐ヶ谷に「だんだら」という洋風居酒屋がありました。ソルボンヌ出身のご主人を目当てに連日たくさんのお客さんが来ますが、主たる仕事は翻訳と通訳ということでほとんど毎日ちょっと見「おにばばあ」のようなヒステリックな奥様がいます。恐ろしいことに酩酊しているいちげんのサラリーマンなどは「今日は貸切です」といって入店させません。ご主人がいても二人でしょっちゅう喧嘩しています。涼しげな目元のご主人も時々「本気モード」で怒っています。奥様が取り仕切っているときは客もなんだか静かに飲んでいて「あのう、ワインってまだいただけますか」と低姿勢を続けなければなりませんが、何故か常連を中心に連日混んでいます。

顔見知りになったお客さんたちは映画監督、スッチー、大学教授、パイロット、俳優、そして詩人(昼の仕事は予備校講師)など多様ですが、何故か私も隅に置かせていただいていました。

家が近くだったこともあり、時々閉店までいて一緒に帰るとご夫婦の様子がガラリと変わっていました。たのしそうに自転車に二人乗りする、実にかわいらしいアベックで、「さっきの鬼婆はどこへいったのか?さっきの今にも殴り合いそうだったご主人は?」と非常に不思議に思ったものです。(この二人とはよっぽど仲良くなったのか、年賀状までいただいたような気がしますが、今となっては忘却の彼方です。)

きっと奥様もひとりで客商売をしなくてはならず緊張していて、ご主人も翻訳や通訳、最後には作家や先生になりたいのに、仕事から戻って酔客を相手にしなくてはならず、その相手に疲れた奥様のヒステリーの耐えられずイライラしていたのですね(今になってお二人の精神構造がようやく理解できるようになったようです。)私はお店を売却するときまでお付き合いし、だんだらのご夫婦は二人ともフランスに渡ったと記憶しています。

人生の折り返し地点に近づき、いままでの会社に振り回されてきた生活を思い起こすと、どちらがよかったのかといえば、明らかに、Mさんやだんだらのご夫婦、そしてM上司が正しいと思います。ということで私はこれから一挙にこれらを修復していく予定です。間にあうかどうか、は別問題ですが。
by gentas | 2006-12-16 11:53 | News