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Thomas,Wohin Farhen Sie,denn?気力・体力は減少気味,睡眠時間は長くしないと持たないです。人生は「誤解と錯覚」ですがやりたいことはやっておかないと!


by gentas
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銀塩フィルム

ハイテク企業の代名詞であったポラロイド社が倒産し、篠山紀信が使用し高度なメカニズム採用により爆発的に売れていたコニカが撤退するなど銀塩フィルムを使用したカメラが受難続きであった。すでにデジタルカメラの生産・販売台数に逆転されるなど盟主の座もおり、すっかり業界には停滞ムードがただよっている。さらに追い討ちをかけるように、原油の世界的高騰により生産への影響は甚大な中で、ついに世界的フィルムメーかーである富士写真フィルムが社名を変更し、富士フィルムとなったようだ。
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一方、リタイヤメント層の支持を受けてか、生産廃止になる一部のカメラには注文が殺到するような現象も起きており、なんとも不思議な現象がおきている。銀塩フィルムの将来はどうなるのだろうか。

写真を画素単位で能力の指標として表示する例がある。一般的にいえば、デジタルカメラの主流は5~800万画素だろうか。我が家のデジカメは初期に購入したものが200万画素。旅行にいくからと奮発して買ったものが500万画素だ。一方、35mm銀塩フィルムは2,400万画素になるらしい。

我が家の例でいえが、歴史的名機といわれたペンタクスのハーフカメラがあった。これはフィルムが貴重な時代に作られたもので、反射式露出計も立派に「アナログ」だ。ピントも甘いが、その甘い感じと多分35mm換算で60mm程度のレンズが、できあがった写真を落ち着いた雰囲気を作ってくれた。一方、このピントの甘さや被写体深度、発色などがデジカメの弱点ということはすでに知られているだろう。

また、卒業設計の大きな模型写真をとるために買ったマミヤの6×9のブローニー版カメラは、蛇腹式の「あおり」機構があるがおもいきいりアナログというか職人的な使用だ。また、面積比が35mmフィルムの約6倍だったかだ。そのため専門の図面写真会社に持ち込んで畳一枚まで伸ばしたりした。レンズはシャープといわれたが、レズシャッター方式で沈胴式であり、すでにファインダーも壊れかかっている。登山などで被写体深度を深くしフィルム感度を抑え、自然界のダイナミズムを捕らえるのにしか使えない。こうなるとまるで「箱型ピンホールカメラ」レベルかもしれない。この場合、被写体深度のみが魅力だが、ブローニー版を買って6枚しかとれず、手間も時間もお金もたいへんかかり、重く操作がたいへんなのが弱点だ。

デジタルカメラの趨勢は誰も止められない。しかも、手ぶれ防止、ぼかし、高感度、被写体深度の確保などどんどん改良されているようだ。性能があがっているのに、値段はおそろしいスピードで下がっている。最初のカメラをケイタイに付属したデジカメを使うのが当たり前になり、デジカメに対するアレルギーは若年層にまったくない。

しかし、銀塩フィルムは決して、どんな写真となっているだろう、といったびっくり箱的な存在だけではなく、安定した感度やフィルムとして残り、モノとして把握できることなどを利点を評価されながら適正規模で生き長らえるだろう。また、一ユーザとしても、決して8mmカメラのような歴史を歩まず、営々と生き長らえてほしいものである。
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by gentas | 2006-04-30 22:43 | Recommendation