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Thomas,Wohin Farhen Sie,denn?気力・体力は減少気味,睡眠時間は長くしないと持たないです。人生は「誤解と錯覚」ですがやりたいことはやっておかないと!


by gentas
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会社法、ここをチェック!

山田真哉のつまみ食い新会社法
山田 真哉 宮崎 剛 緒方 美樹 / 青春出版社
ISBN : 4413008103
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現行商法に代わり、企業の設立と運営の基本を定める「新」会社法が新たに5月1日からできる。サラリーマンたるもの、概要ぐらい理解しないといけないが、実は影響は広く深くそんなに単純なものではない。一斉に販売開始されている数々の本をみても、背表紙からだけではどうちがうのか詳述されている内容のポイントはどうちがうのか著者も立場によって理解がちがうようだ。羅列すると;
・有限会社の廃止→特例有限会社への移行あるいは株式会社への移行。これは会社の実態が整理されそうでよくわかる(特例って気になるけどね)
・特別取締役会 →迅速な決議でよくわかる。コンパクトな経営層となりそうだ
・役員任期の制限(有限会社)→株式会社への移行がすすみそうだ。家族経営などの零細企業には影響大きそうだ
・取締役会決議の省力化→電子メール決議など実態的かつ迅速な判断ができる
・内部統制システムの構築義務付け→ようやく内部監査体制がすすむことになる
                                     などなど
とにかくどうやら「株主総会、役会などの諸手続きの簡略化」がすすむ一方で、リスク管理体制がしかれることになる。

条文上のそれらよりも、経営層の機動的判断が行われることで、従来の株主総会決議が取締役会にうつる部分が増え、事業の再編成や企業合併などの判断が大幅に簡略化できることで、簡単にいえば企業買収やM&A、不要となった事業の切り出しや統合が一斉にはじまりそうだ。景気が上向いてきた現在となってはやや皮肉だが「選択と集中」の波が動き出すことになる。実際、いくつかの企業は前倒しで積極的にすすんでいる。blogでも専門家(実務家)のさかんなレポートがでているので興味あるかたは探されたほうがよいですね。決してMファンドや拘置所の中にいるH君たちのやっていることは対岸の火事ですまさそうである。「こんなへんなことしている会社なんか潰れちまえ」などというサラリーマンのぐちも、ぐちを言う前に整理されていしまう時代が目前だ。

<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です
山田 真哉 / 日本実業出版社
ISBN : 4534037384
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ということで、「女子大生会計士~」の著者である山田さんの本をまず読むことをおすすめします。その他でもまずは薄い本を探してから論点を整理して理解したほうがよさそうですよ。※我が家の同居人がまんがか何かと勘違いして「女子大生~」を読んでいたが、想像したようには面白くなかったようです。そりゃそうだよね、内容は会計監査の話だから、実際の会計監査・内部監査を理解している人間にとっては著者の論点はするどくて、気楽には読めない本です。私も、知人からすすめられて読み始めましたが、場面がわかりやすくポイントがはっきりしていて、ずんずん読みましたが、楽しいとか気を緩めて読んだものではありませんでした。ちっとも「世界一簡単」とはいいきません。でもタイトルのうまさで大ベストセラーになっただけのことはありますね。私は何冊か続けて一挙に読みました(著者の意図を理解せずにストーリーを追っかけるだけでも結構おもしろいですよ)
by gentas | 2006-04-23 09:47 | News