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Thomas,Wohin Farhen Sie,denn?気力・体力は減少気味,睡眠時間は長くしないと持たないです。人生は「誤解と錯覚」ですがやりたいことはやっておかないと!


by gentas
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ベージュとは何か

ベージュのスペルがbeigeであることを何年かぶりで思い出しましたが、この言葉が決してパンツの代名詞ではなく、その当初は非常に美的なセンスから生まれたことを先ほど知りました。

確か、タイシルクを見て「下着はシルクがかぶれないし、涼しくて申し分ない」らしいという話を、しっかりした女性としていたら、「そりゃそうかもしれないけどだめよ。シルクは洗濯がたいへんなのよ」と言われ、そのとおりだと感心したことがあります。
しかし、どうやらこの話は「シルクの下着は高級品」という現実的発想と、「シルクの下着は使い捨て」という文化の大きな差があることがわかりました。シルク下着をお召しになる方々は使い捨てとして利用されていたようですね。当然洗濯なんか考えてもいませんよね。

このシルクの肌合い、光沢が中国シルク、タイシルク、日本絹とで多いにちがうそうです。日本のそれは突出して光沢があったそうですが、下着に使うものはさすがに違ったようです。

ベージュを下着の代表的色と思い込むのは、もちろん私の理解のなさ所以でしょうが、ベージュ色の下着が多いのも事実です。個人的にはアイボリーホワイトという色あいが好きですが、工芸的に色を自由に使える現代の視点からは、色の創造過程がわかりませんので誤解や思い込みが生じるのかもしれません。

しかしシャネルはベージュカラーを色のモチーフにして、一大ブランドを築いていったのです。純白という色には絶対的な存在感と共に、厳しい太陽にさらされるキプロス島の景観を連想するように、何者をも拒絶する排他的な要素があります。しかしベージュにはエレガントでいて落ち着きのある雰囲気があり、その出生すらはっきりとしないシャネルに近似しているかのように思うのはうがちすぎでしょうか。あたかもbeige=CHANEL、なのです。

決して、Cのマークが嫌らしくベタベタ張ってあるのではないようです。むしろ、もしココシャネルが生きていたら、今のCHANNEL隆盛を見てなんというのでしょうか?(多分成功には喜んで、ベタベタマークにはイニシャルの返還訴訟でも提起するのではないでしょうか、あくまで思い込みですが)ベージュとは何か_a0020434_0344384.jpg

さて、そのBEIGEという名前のレストランが銀座にあります。シャネルのベージュ一色にまとめられたデザインは実に素晴らしい。コルビジュエの黄金率のようにこれがセンスという絶対的な価値なのでしょうか。もちろんCHANELが経営に参加しているようですが、メニューのテーマ、ワインの品揃えのハーモニーに色どられたこだわりを持った空間です。

予約できないようですが、もし近況をご存知の方がいたらぜひメッセージをお願いします。

格付け:「」(ココシャネルの人生を読み返して、またBEIGEレストランにぜひ行きたくなりました。話題性は最高です。今や値段も5万円/人以上のようですが、高名なアランデュカスシェフとシャネルのコラボレーションですぞ。チャンスあればいってみたいですね)
by gentas | 2006-03-18 00:41 | Urban Design