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Thomas,Wohin Farhen Sie,denn?気力・体力は減少気味,睡眠時間は長くしないと持たないです。人生は「誤解と錯覚」ですがやりたいことはやっておかないと!


by gentas
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最近の年収300万円の意味

経済アナリストとか経済評論家という肩書きをえて、経済担当のシンクタンク社員から脱却したMさんを有名にした、

年収300万円時代

という、わかりやすいキーワードには数年前、当時のマスコミは皆飛びつきました。何故かといえば、年金設計といい将来所得や人生設計の上で、そんな明確なバー(基準)を国やマスコミも想定していなかった、しかもそんなに低いレベルではまったく想定していなかったからだと思います。天下りを慣例化して、俺をだれだと思っている、処遇を変えるなんてとんでもない、と右肩上がりにしか想定していない世界を揶揄していても、民間だって大手は子会社の幹部に移ることを想定しています。年収300万円時代でも元気に生き抜くやりくり家計術
森永 卓郎 / 主婦と生活社
ISBN : 4391618559
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しかし、彼のいう300万円という基準を設定すると、いろいろな現実が見えてきます;クルマも買えない、持家なんてとんでもない、子供は無理、結婚はだめだろう。。。。思考パターンが縮小して自滅するブラックホール状になってしまいます。ましてや当時から引き続き真剣に議論されているのは少子高齢化ぐらいですから、余計滅入ってしまいますね

ところで、最近次のようなコメントを聞いて、ふとこの数年で年収300万円の意味はだいぶ変わったいることに気付きました。つまり;

1)「夫婦で年金でぎりぎり300万円は厳しいなあ」というリタイヤされた自営業の方の嘆き
2)「共働きでようやく300万円になって余裕ができたけど、子供が2人いるから少し貯金もしたいよなあ」という若い夫婦の希望

おかしいでしょう?老人2人でカロリー摂取だって少ないし、携帯電話や海外旅行しているわけでもなし。一方、若い夫婦はどんどん成長する子供を抱えて消費が多くなっているのに燭光が見えている。

テーマアップだけですが、どれぐらいが必要かどれぐらいが限界かという検討は個人でも多いに差があり、一律に議論したり前例で考えたりしてはだめだなあ、と再認識しました。

某所では「企業年金含めて月45万円ぐらいあるから、ボランティアで少し知人の仕事を手伝って稼いでいるんだ」と自慢して第二の人生を歩んでいる方がいましたが、彼が働くことで若年層の雇用機会が減少する、やる気をなくすという発想はその方にないのでしょう。まるで我儘ということをいいたいわけではありません。きっと人生経験も豊富で優秀な人なのでしょう。しかし敢えていえば、「若手を指導して一人前にすることが引退までの仕事」という方も見なくなったような気がします。職人の世界にはまだありそうですが、それでいいのでしょうか。
by gentas | 2006-11-24 23:14 | Internal Audit