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Thomas,Wohin Farhen Sie,denn?気力・体力は減少気味,睡眠時間は長くしないと持たないです。人生は「誤解と錯覚」ですがやりたいことはやっておかないと!


by gentas
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いまさながら「人口推計」

旧厚生省人口問題研究所出身の慶応大学の大江先生を招いた小規模な勉強会にいってきました。20年ほど前に、私は当時のスーパーコンピュータIBM360だったか、UNIVAC1100だったか、VAXだったかを使って人口推計をして同僚の関心を得たことがあります(どうやら当時のこれらのコンピュータの処理能力は、最近ときどき持ち歩くDynabookの処理能力以下らしいですが)。何故か?それはあまりに単純は推計をして、「あーそうだ。その手があったんだ」と役所から人口推計などを真剣に悩んでいた専門家所先輩を呆れさせたシロウト計算だったからです。
つまり、各人口階層別(コーホート)の国勢調査の直近出生率を、それぞれのコーホート毎に乗じて継続する、すわなち時間とともに推移させる方法です。確かFORTRAN77とかアッセンブラとかいう言語とSASを使ったような気がします。その結果は厚生省人口問題研究所の中位推計などとはまったく別のドラスッチクな動きをしました。単純にいえば、階層毎の出生率はそのまま推移する、という実にラフな計算です。そこでわかったのは「国の推計は高齢化の見通しなどを複雑な計算や説明でマイルドにしており、まったく根拠のない、おかしいものだ」ということです。

さて、大江先生は前人口研の構造部長とかで間違いなく人口問題の専門家です。しかしながら、「いやあ禁煙したんでね、吸わないでくれる」というヘビースモーカーのような印象も受けました。(今まで散々周囲に煙害をばら撒いておいて、自分が禁煙始めると『僕の前でタバコを吸うな。タバコを吸うなんて君の人間性を疑うよ』といい始める輩)

散々国民の経済活動に影響を与える人口推計を作っておいて、今ごろになって国の推計結果を批難するなんて、まるで

天に唾はくようなもの

ではないでしょうか?。先生の説明は全く正しく理路整然としており、淀みなく専門的な積み重ねなのはよくわかりますが、それまでやってきた詐欺行為ともいえそうな成果をどうするのでしょうか?年金だって民間の経済活動だって、予算だって、多くはこの人口推計をもとにしてきたのでないですか??公務員特有の「いや、あれは上司や国にいわれてやっただけ」という説明にみんな納得するんでしょうか???

二次会があったのですがいつのも常連であり、幹事であり会計係として活躍する私も今回は遠慮しました。ご本人が気付いたかわかりませんが、出席者は修士博士コンサル社長ばかりです。バカな学生とはちがいます(ケイオーの皆さん、すいません)。従って、罪は憎くても人は憎まず、という聖人君子ばかり(?)のはずです。しかしながら、例会に比しなんだか出席者は少なかったようです。


しかしながら、先生の縮小均衡し50年後には日本の人口半分に(12,000万人から6,000万人)になる、従って、人口増は外部(国)からの流入以外にはありえない。という推計は、まるで当時の成果に反論するような立場となった実に明快な危機を示します。結果について我々な真摯に受け止めないといけませんね。
by gentas | 2006-11-08 23:53 | Town Walking