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Thomas,Wohin Farhen Sie,denn?気力・体力は減少気味,睡眠時間は長くしないと持たないです。人生は「誤解と錯覚」ですがやりたいことはやっておかないと!


by gentas
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セキフェって?

「最後の晩餐」開高健の名著文庫化

頭が悪いのか、本を読むときには論理的にというよりビジュアルにその空間意識や描写を理解しようとして、場面を想像してしまいます。数学、コンピュータ、法律関係でも同じ。ですからその場合にはつい「粗探し」のように、この場合はどうなるんだろうと考えてしまいます。
旅行記、料理本、時代小説などは正に映像や物体が頭に展開することになります。でも紹介本・薀蓄本になると、あまりにもビジュアル指向があるため、逆に類似例や比較対象を探してしまい、それらが気になってしようがなくなり、何を読んでいたかわからなくなるときもあります。(頭のいいといわれる人や受験戦争を軽く乗り越えてきた人は、やはり本なんかも「そのまま理解する」そうですね。司法試験なども条文をそのまま記憶していかないとだめなんでしょう。いちいち理解しようとする頭脳行動自体はこのような試験に向いていないな、ということがよくわかります)

今日突然思い出したのは、開高健の「豚の羊水にはいっている子供をそのままたたいて細かくしたもの」です。もう何十年も前なのに、妙になまなましく非常に詳細に描かれていて一体なんだろう?と当時から疑問に思っていました。インターネットで検索するとそうそう「セキフェ」です。私にとっては、開高健≠釣り・冒険・ボーモア、ではなく=セキフェです。

タイで卵のだんだん鳥の姿になりかかった食べ物をみましたが、さすがにというか残念ながら食べられなかったです。ゲンゴローの干物みたいなのも、なんでもたいへん高級感のある出汁がとれ、好きな人はお尻からチューチュー吸うとは聞きますがさすがにできませんでした。でも考えてみれば、西洋人なんかにいわせると白魚の踊り食いやどじょう、海栗なんかも一般的西洋社会からみれば相当グロテスクなんでしょうね。

となると、やはり疑問はセキフェです。そもそも見たことがない。WEBによれば済州島の郷土料理で「セキとは子供、フェは膾(さしみ)」をさすようです。うーむ、やっぱり生の料理で焼肉ではなかったんですね。まあ、冷静に考えれば雑菌もなく、完全食のような気もしますがどうなんでしょう。WEBからわかったのは開高健もなんどもこの言葉をエッセイなどに書いているようです。ご本人もよっぽど衝撃的だったのか、おいしかったのかわかりません。私は多分「三文オペラ」か何かで描写されていたような気がしますが、何十年も前なので自信がありません。
日本三文オペラ
開高 健 / 新潮社
ISBN : 4101128022
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ご存知の方、ぜひセキフェについてお教え下さい。
by gentas | 2006-05-03 11:41 | Recommendation