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Thomas,Wohin Farhen Sie,denn?気力・体力は減少気味,睡眠時間は長くしないと持たないです。人生は「誤解と錯覚」ですがやりたいことはやっておかないと!


by gentas
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空海展:東京国立博物館

面接をする側にとって、面接とは実に手間のかかるものです。

書類だけで判断できない場合や、あえて階層的に例えば課長→部長→経営者層と実施していき、意見を調整するためや本人の書類には書けない微妙な意思疎通をはかる場合もあるでしょう。

私が仕事をし始めてから行ってきた採用などの面接では、評価方針を決め個人的判断をいかに排除するかを決め慎重に行ってきました。しかし、結局は社長などの上位者の気持を受け入れざるをえない場合や、受ける立場では面接への不安や自信の無さなどを表に主張する場合もありました。

例えば「どうせだめですよね」と言われ、”面接の目的にそぐわない”、つまり意見のすり合わせすらできない面接をしたたこともあります。※そのように言われたら違うとは言えないので黙るしかできませんね。

試験も、明らかに不適合なケースを発見する試験と、いかに大勢の中から選抜するかに苦労する試験があるでしょう。結局、トリッキーな問題やまるでコンプレックスを植え付けるようなものもあると思います。※遥か昔受けた某シンクタンクはそうでした。60人ぐらいが受けて1人採用するかしないかと言われましたね。たくさんの図表を見せ、さあこの自治体経営をどうするか、といったものです。これじゃ正解はいくらでも説明できますね

今回のように自分自身が面接される場合もあります。その時の疲労度は、むしろ経験を重ねても逆に増大するような気がします。※某政府系シンクタンクがそうでした。結局は某大学教授が就任して、へんなだなあ、と思いましたね

ということで、今回は準教授や講師を含め2-30人の厳しい視線にさらされて、たいへんいい経験ではありましたがやはり疲れました。私は何の準備もしなかったので、笑いばかりでしたが疲れました。その日は休暇としたので、えい、とばかりに
空海展を見に行きました
空海展:東京国立博物館_a0020434_1218411.jpg

予定していたわけでなく、偶然試験へ行く途中中吊広告で
東京国立博物館で開催しているとのポスターを見つけたのと、「こういうぐったりとした気持ちは涼しい空いた場所で落ち着いたらいいのではないか」と思ったからです。

予想外に、平日だというのに、年配者を中心に来館者あり相当な混雑でした。
9割はリタイヤされた年齢の方でしかもご夫婦やグループなどにぎやかなで元気な方、その他1割は若いカップルや壮年の方のようでした。
日本ではまだまだ向学心に燃え、あるいは宗教に真摯な方々がいるのだなあ、と改めて思いました。

併設された臨時のミュージアムギャラリーでは、何十万円もする高額な宝飾品もあり、円高不況などに揺れる世相はここでは感じず、落ちついたゆったりとした空気が流れていました。

ぐるりと一周すると、さすがに歩いてきた汗、そして試験の冷汗もひき、緊張し消沈していた意識も落ち着いてきたので、
西洋美術館に久しぶりによってみました。

急逝したかつての恩師はコルビジェの末期に、コルビジェのアトリエにいて独特な影響を受けました。確か、マルセイユのユニテダビタシアンの現場監理をやったはずです。
空海展:東京国立博物館_a0020434_273641.jpg

この美術館は、世界遺産にしたいと何度か話題になっていますが、兄弟子にあたる坂倉さんが中心に、コルビジェの精神を素直に引き継いだ作品だと理解しています。

従って、学生時代から度々訪れているはずです。
月日のたつのは早いもので、いかにもコル風のアプローチに沿って旧館を歩くと、記憶していた絵や空間配置の記憶が違います。歩きながら、どうも竹橋の近代美術館と混同していた自分に驚きました。これじゃ設計は無理ですね!

最初は、国立近代美術館所蔵の絵がなんであるんだろう?などと驚いていましたが、モネの”水連”を見つけてようやく勘違いだったのに気付きました。これがあるわけないですね!
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by gentas | 2011-09-03 12:34 | Town Walking