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Thomas,Wohin Farhen Sie,denn?気力・体力は減少気味,睡眠時間は長くしないと持たないです。人生は「誤解と錯覚」ですがやりたいことはやっておかないと!


by gentas
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高品質な金融とは?

初めてお会いしたときから流石にキャリア採用には優秀な人がいるものだ、と思い、それからは年下ながら尊敬して止まなかった某氏の説明を聞いて、
やっぱりキャリア(上級公務員)はだめだなあとあきれました。

(表向きではあり、彼の本音ではないと思いますが)「住宅取得ニーズに応えるため、長期固定で最初は低利の金融を国が用意したんだ」というのです。

これは、いまや需要低迷のため、住宅ローンに集中せざるをえない民間金融機関にすれば、もっとも回避しなくてはいけない方法です。正にバブル破綻後に顕在化した
ステップ償還スキームそのものです。

自己資金が少なくても借りれる、最初は金利も低利で、という真意は、金利払いしかない当初期間が増大し生涯負担額が増大することを意味します。

まあ、説明を聞いている方も、なんといっても大学卒程度の常識はあり、元金均等とか元利均等は中学で習ったであろうし、それほど知識がないひとではないと思います。そういうことを考慮すると
厚顔無恥というか確信犯的説明だとは思います。

彼の、類稀なその知識や説明力に感服している私としては、詭弁という言葉を思い出すだけで多いに失望しました。

PS.ものすごくプロ風に聞こえるかもしれませんが、給与が減額されて返せなくなりカードローンで法定ぎりぎりの返済をしていた人に少し背中を押してあげたのが今回の法改正の結果です。
返せない人は不動産を手放すことになる場合もありますが、延命しても金利を払うことになりかねないので、冷静になった方がよろしいでしょう。
役人の方は「不動産を持たせることが重要なんだから、そんな冷酷なことをゆうな」という話法ですが、金融の世界では「どちらが冷酷なんでしょうか?冷静に判断されてはいかがですか」という回答になりそうです。

by gentas | 2010-05-01 09:56 | Research